■ 量子力学の参考書

量子力学は難解で、最初の一歩には特に困難が伴います。
「初めての人にもわかりやすく」をテーマに、たくさんの本が出版されています。

各書を、「数式比率」と「図表比率」で分類マップ表示したものは 書籍マップへ >


ゼロから学ぶ量子力学 (竹内 薫)

複数の登場人物のキャラクターを生かして、物語風に議論が展開される構成。 SF作家の顔も持つ著者の文章は、とても明快で読みやすい。 シュレディンガーへ進む前の序章の解説が丁寧。 最終章ではハイゼンベルグ流の行列力学も扱っている。 【税込 2625円】

なっとくする量子力学 (都筑卓司)

各章ごとの数式比率(1ページあたりの平均数式数)が巧みに調整されている。 前半では数式が少なく、後半に進むにつれて少しづつ増え、巻末の付録では豊富になる、という構成。 数式の意味や背景の説明を重視している。 【税込 2835円】

なっとくする演習・量子力学 (小暮陽三)

例題や演習問題が多数用意されており、その模範解答も収録している。 「なっとくする」シリーズとしては数式がかなり多い「演習」編。
自分の手で、数式の展開を詳しく追いかけてみたい場合に適している。 【税込 2835円】

「量子論」を楽しむ本 (佐藤勝彦)

量子力学ではなくて「量子論」を楽しむという題名どおり、数式がほとんど登場しない文庫本。 量子の世界には興味を持っているが数学が嫌い、という場合に最適。 図も初学者向けを意識したものとなっている。 PHP文庫。 【税込 540円】

量子力学入門 (並木美喜雄)

「存在とは何か」という根源的な問題を提起する形で、非日常性に満ちた量子の世界のしくみを案内する。 数式は、ほとんど登場しない。 量子力学の諸分野のうち、特に「観測問題」に重点を置いて、詳しく扱っている。 岩波新書。 【税込 819円】

高校数学でわかるシュレディンガー方程式(竹内淳)

エクセルのワークシート上で、波動関数を実際に計算してみる「計算編」があり、 適当にあたりをつけながら 未知の波動関数や固有値を「探索する」というプロセスを実体験できる。 専門外の読者を想定した、ブルーバックスらしい一冊。 【税込 861円】

わかりやすい量子力学入門 (高田健次郎)

インターネット上のセミナーが、単行本化されたもの。 数式を少なめに抑え、平易な文章で、なぜ量子力学が必要になったのかを解説する。 図も非常に豊富で、わかりやすい。 元となったインターネットセミナーへは、こちらのリンク頁から。 【税込 2625円】

新版 量子論の基礎 (清水 明)

内容が高度な部分には、そのレベルに応じたマークが表示してあり、自分の理解度にあわせて、 この部分を読み飛ばすことができる。 文系の学生から、理系の学部生、さらには大学院生まで、それぞれのレベルに合わせて利用できる。 【税込 2100円】

絶対わかる量子力学 (白石清)

すべての項目が見開き2ページで完結するスタイル。 左側ページの文章に、右側ページの図表や数式を合わせて一項目になっている。 前から順に読み進まなくても、目次や索引から、直接知りたい部分に進む辞書的な使い方も可能。 【税込 2205円】

単位が取れる量子力学ノート(橋元淳一郎)

大学受験の物理科目指導にも実績をもつ著者。 「単位が取れる」の題名からも連想されるように、予備校の授業を彷彿とさせる軽快な語り口の文章。 図やグラフも、要点を凝縮した簡潔なスタイルに統一されている。 【税込 2940円】

よくわかる量子力学の基本と仕組み (潮 秀樹)

図表が非常に豊富。その図が2色刷りで見やすい。 量子力学の入門編に加えて、半導体やレーザーなど、電子工学や固体物理などの関連分野を具体的に詳説している。 量子力学と、それら関連分野との関係の説明に重点を置いている。 【税込 2310円】

量子力学II (朝永振一郎)

著者はノーベル賞受賞の朝永振一郎。1948年の初版以来、現在でも読み続けられている名著。数式が非常に多く、図表はほとんどない。初心者を対象にしたものではないが、文章は引き締まった感じで、意外なほど読みやすい。 全2巻。 【税込 6300円】

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