量子力学 ■Q&A■

【Q】  「量子力学」と「量子論」は、どこが違うのですか?


【A】

物理学的、数学的 な理論を扱うのが「量子力学」であるのに対して、
方法論的、哲学的 な基礎を考えるのが「量子論」です。

量子の世界では、「そもそもモノとは何か?」とか、「存在するとはどういうことか?」と いうような、根源的な疑問が発生します。

これらの疑問は、物理学的、数学的な議論に入る以前の根本的な問題で、哲学的なレベルの問題です。 この部分を担当するのが「量子論」です。

普通の科学では、ここまでの哲学議論は必要ありません。 近代科学という、確立した大きな 枠組みが存在するからです。

しかし、量子の世界は、普通の近代科学の体系に収まらない部分があり、根本的な レベルから考え直す「量子論」も必要になるのです。

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