量子力学 ■Q&A■

【Q】   量子数理以外のノウハウがあるのですか?


【A】

理論的には明らかなことでも、それを現実の世界で実行するは、「ノウハウ」 が必要になることがあります。

たとえば「通常の回転モータ式より、リニアモータ式の方が速い鉄道車両を作 れる」というのは、理論的には間違いありません。

しかし、実際に各社が試作する段階では、回転式よりも遅いリニアモータカー ができてしまったり、意に反して、全く動かないことさえもあります。

理論が間違っていたのではありません。理論を実現化するノウハウが不足して いるのです。 従来からある回転式モータに関するノウハウは、業界全体に豊富に蓄積されて いるのに対し、新しい方式についてのノウハウは不足しがちです。

「量子力学の数理体系が、概念の可視化に利用できる」という理論が正しいと しても、それだけでは実際の場面で活用できません。

数理理論とはレベルの異なる、細かいノウハウが、いろいろと必要になります。

ノウハウが不足した状態で実験を行うと、理論の方が間違いではないかと 誤解してしまうような実験結果になることも、少なくありません。

弊社では、1995年より量子数理の社会科学への応用に取り組み、社内での 数理実験を繰り返すと同時に、多数のお客様から多様な課題をお預かりして、 実務への利用を行ってきました。

これまでの経験から、量子数理の社会科学への応用には、理論とは 別の、細かいノウハウの蓄積が必要です。

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